私はかつて、ソフトウェア開発の現場で技術者としてITを作る現場を経験し、事業会社の情報システム部門で企業がITを使う現場を経験しました。作る/使うの両方を経験した者として、今の企業が直面しているITの課題に強い危機感を抱いています。

 多くの企業が、ITの活用が当たり前の時代にありながら、ITの専門人材を確保できずに苦しんでいます。特に中小企業においては、情シス人材の採用も育成も難しく、自社に合ったITを見極め、使いこなすことが大きなハードルになっています。

 現代のITは複雑化・多様化し、何を選べばよいのか分からないという声をよく聞きます。また、「身の丈に合ったIT」を理解し、正しく取り入れている企業は、実はそれほど多くありません。結果として、競争力のあるIT活用ができず、市場の中で取り残されてしまうリスクが高まっています。

 だからこそ私は、gaintechを通じて「仕立て屋のようなIT支援」を提供したいと考えています。一社一社のビジネスに合わせて、最適な技術と体制を丁寧にフィッティングする。まるでスーツを仕立てるように、企業ごとに最適なITのかたちを見極め、ぴったりと合う形で提供する。そして、経営者が日々抱える情シス業務の悩みに寄り添い、共に解決策を模索する――それが私たちの使命であると考えています。

 gaintech という社名には、「gain=力強く、着実に前進すること」と「tech=技術」の意味を込めました。ラグビーやアメフトで前に進む“gain”のように、私たちはITの力でお客様のビジネスが確実に一歩ずつ成長していく道を支えたいと考えています。

 お客様とともに悩み、考え、そして共に成長していく。それが、gaintechの目指す姿です。

株式会社gaintech  代表取締役社長  古塩 明